人を心臓病で殺す、ミシシッピ州の経済事情

ミシシッピ州で心臓病での死亡率が高い理由とは?

アメリカ南部のミシシッピ州は全米で最も心臓病での死亡率が高い州であると言われています。実はこの不名誉な統計結果は、ミシシッピ州が全米で最も貧しい州であるという事実と深い関係があるのです。この州内の貧困層の生活状況、そしてアメリカ自体の医療システムが、心臓病による死亡、という悲劇に決して小さくない影響を及ぼしています。ミシシッピ州に生きる貧しい住民たちの状況は、貧困と言う問題が心臓病と言う命の危険を伴う病気にも深く関係してくることを教えてくれます。

貧困と心臓病をつなぐキーワード・ジャンクフード

ミシシッピ州の貧困と心臓病で野死亡率がどう関係しているのかを解く鍵が、州内に生きる人々の食生活です。上記のとおりミシシッピ州は全米で最も貧しい週ですが、そんな週で生きる人々がどのような食生活を行っているかと言うと、ハンバーガー、フライドポテト、フライドチキンといった、安価なうえに調理も簡単、でも健康にはいいとは言えないジャンクフードが主になっていきます。ジャンクフードはカロリーが高いものの栄養価は少ないものがほとんどなので、それを主食とする食生活を続けている人の多くが肥満になっていきます。肥満の状態だと全身に届けなければならない酸素や栄養分がより多くなるため、心臓への負担も大きくなります。結果としてそれは心臓病につながり、最悪の場合死に至るというわけです。ミシシッピ州の住民を取り巻く貧困、及び心臓病による死という問題は、お互いが密接に関係していたのです。

国民を心臓病での死に至らしめるアメリカの医療

さらにこの週の心臓病での死亡率には、アメリカという国家自体がはらむ不合理なシステムも影響しています。というのは、アメリカでは日本などのような保険制度が充実していないために、医療費が莫大な金額になるケースが多いのです。そのためミシシッピ州に多数存在している貧しい人々の場合、心臓病が発覚しても医療費が払えないために治療してもらうことができないという事態に陥りやすいのです。ミシシッピ州の場合は、そのような人々のために州が医療補助金を出そうとしても、3年以内に州財政が破綻してしまうと言われています。ミシシッピ州の事例は、その人を取り巻く経済状況と国家のシステムが、場合によっては人を病に導き、ひいては殺してしまうこともあるということをわかりやすくあらわしていると言えます。

大動脈弁狭窄症とは、全身に血液を送り出す左心室にある三枚の弁の解放が加齢による石灰化やリウマチの後遺症から制限されて狭くなってしまった状態を指します。